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人間性を向上させるトレーニング

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 人間性を向上させるトレーニングとは、精神面のトレーニングの事である。 では、精神面のトレーニングとは何なのか?  肉体的に強くなる為には、自らの身体に適度の負荷をかけて刺激を与える事が効果的であるように、精神的に強くなる為には、自らの精神(脳や心)に適度の負荷をかけて刺激を与える事が効果的なのである。しかし自らの精神に負荷をかけるトレーニングと言っても、一言で説明する事は出来ないし、理解しづらいものである。  肉体的なトレーニングは数値で測ったり記録として表す事が出来る為、目に見える形でその成果を確認しやすい。従って一般的には、肉体面のトレーニングの方が、精神面のトレーニングよりもその効果をより具体的に知る事が出来て、その意義も理解しやすいのである。  自らの精神(脳や心)に負荷をかけるトレーニングというと何だか難しく聞こえるが、実は非常に簡単な事である。ほとんどの方が普段の生活の中で、日々経験していて実践している事である。箇条書きにしてみたら分かり易いだろう。  1.  受験や資格の為の勉強  2.  毎日眠い目をこすりながら通勤・通学をする  3.  苦手な仕事・嫌な仕事も我慢してこなす  4.  気の合わない同僚や上司と同じ時間を過ごす  5.  休日の自分の自由な時間を家族の為に費やす    等々が挙げられる。もちろんこれには個人差がある。他の人間が嫌々がる事を好んで出来る人間もいるし、自らを犠牲にする事に何の苦も感じない人間もいるので、一概に精神的な負荷の度合いを比べる事は出来ないが、先に挙げた行動により多少のストレスを感じる事は誰しもあるだろう。これらの「多少のストレス」「ちょこっとの我慢」が、私の言う、自らの精神に負荷をかけるトレーニングである。  つまり自分よりも他人や周囲に気を配る思いやりの心にあふれた高い人間性を持ち合わせた、民度の高い国民が多い日本国内で生活をしている方であれば誰しも、無意識的に日常生活の中で精神のトレーニングをしているのである。違いがあるのはその強弱である。同じ行動であっても人によってその受け取り方は違うし、その行動によって脳や心に負うダメージも異なる。従って自らの肉体的な限度や精神的な限界を知っておくことも非常に重要になってくる。 

海外の社長と日本の社長の根本的な考えの違い  〜日本人の高い民度・民族性〜

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  海外の社長と日本の社長の根本的な考えの違い    アメリカのGAFAに代表される、一代で巨万の富を得た起業家の多くは、自分たちが死ぬ前にその大半を寄付すると宣言している。実際にNPO法人を立ち上げて様々な団体に寄付をしている。それも確かに良いだろう。       アメリカで巨万の富を得た起業家たちはその大半は、自分が所有する会社の株式によるものである。創業当時からその株価が何百倍や何千倍にもになった為、巨万の富を得る事が出来たのである。売り上げを伸ばし効率性や生産性を高めて、会社の利益を最大化する経営努力が実って、市場で高い評価を得る事が出来た事によりその株価が跳ね上がったのである。  創業者が「短期間」で巨万の富を得たかったら、会社として巨額の利益を生み出す必要がある。特に海外の起業家たちは「短期間」で巨万の富を得たいと願っている。早く起業して早く引退すれば自分の好きなようにその人生を楽しむ事が出来るからだ。そのためには「短期間」で企業価値を高めて株価を大きく上げて自分個人の資産を増やす必要性があるのだ。そして株価が跳ね上がったら株を売却して引退すればよいのだ。  「海外の起業家」にとっては、創業者が企業価値を高めて売却する事によって巨万の富を得る事が最大の目的である。  しかし「日本の起業家」にとっては、より多くの笑顔を生み出す事によって、より豊かな社会を生み出す事の方が大切なのである。自分の世代よりも自分の子供の世代・自分の孫の世代で輝く事の出来る企業を生み出す事が最大の目的である。  以前、日本経済新聞に非常に興味深い二つの記事があった。一つは世界の社長の年俸を比較した記事であった。そしてもう一つはアジア各国の国民の平均月収を比較した記事であった。世界の社長の平均年俸は当時の日本円で約11~12億円であったが日本の社長の平均年俸は約1~2憶円であった。そしてアジア各国の国民の平均月収は日本が約25~30万円くらいで、タイやインドネシアなどの国は約3~5万円であった。しかし、アジアで一番お金を持っているのは華僑のタイ人やインドネシア人なのである。日本で一億円持っていれば一般的には富裕層とされるが、タイやインドネシアでは10~20億円持っていても本当の富裕層とはされない。  どういうことか?単純に貧富の格差が激しいのである。では、何故このような事態になるのか