企業寿命と株価は関係ない
企業寿命と株価は関係ない 確かに日本の企業の株価の推移とアメリカのS&P500の株価の推移を比べると大きな差がある。日本の株価はここ数十年横ばいであるが、その間アメリカのS&P500の株価は何倍にもなっている。しかし企業の寿命は圧倒的に日本の方が長いし、その傾向は今現在も変わらない。つまり株価の上昇は、企業寿命には関係ないのである。 日本と海外では、根本的な企業価値の指標が異なるのである。非常に単純な例を挙げてみよう。例えば一台300万円で売る車の人件費が10万円のA社と、15万円のB社とではどちらの方がより効率的に車を製造できているだろうか?どちらの方が生産性が高くて、株式市場に評価されやすいだろうか?実際には企業には他にも様々な複雑な要素がある為、人件費だけで一概に判断は出来ないが、此処では人件費だけの判断基準であるとしよう。そうするとA社の方がより生産性が高い為、利益を出しやすい企業体質であるだろうから株価はB社よりは上がる可能性が高くなる。しかし実際にはB社の方が、A社よりも多くの時間を人材教育に費やしていたり、経験豊富なベテラン社員を大切にしている為、何世代にも渡って技術の引継ぎが出来ており、ありとあらゆる不測の事態にも対応できるだけのノウハウが共有されている可能性もある。コレが、高品質の車をより長期間安定して製造する秘訣ではないだろうか。