最後のワラ一本がラクダの背中を折る
『最後のワラ一本がラクダの背中を折る』という、ことわざがある。
ラクダにたくさんの荷物を背負わせようと、欲張ってどんどん荷物を積み上げてゆく。ラクダは何も言わずにひたすら我慢しているが、ある時、最後に載せたワラ一本で背中が折れてしまう、という話である。
つまり、「物事には限界があるので、限度をわきまえよ」という教えである。
この話のような「最後のワラ一本」現象は、様々なところで起こっている。
欧米では、投資銀行が身の程を知らずに法外な給与をとり、強欲の限りを尽くして金を稼ごうとした結果、サブプライムローン問題が起こり、リーマン・ブラザーズが呆気なく倒産した。
日本でも、磐石だと思われていた企業が、僅かなはずみで崩れることがある。例えば、JALや東京電力等がそうだ。組織や人が「ワラ一本で壊れる」事態は、いつやってくるか分からない。
とは言え、崩壊の予兆が全く見えないのは、先見力が足りないからだ。実はその組織は、前から制度疲労の限界に達していたのだ。
崩壊の予兆に気づかないのは、油断をしているか、物事の遠因を考えていない人間だ。潰れた会社はもともとガタが来ていたのだから、組織の中にいる人間は、日頃の雰囲気で気づかなければならないのである。常にアンテナを張り巡らし、些細な変化にも敏感にならなければならない。
最後のワラ一本がラクダの背中を折る、ですか………なるほどでした。ヒヤリ・ハットのような事ですネ。小さなミスや傷が致命傷となりうるんですよね。
ReplyDelete非常に実践的な思考法で、参考になります。日本国内はもちろん、海外でのマネジメント経験が豊富な方のブログだなと、という感想を持ちました。「世界一のレストランの成功の極意」もアマゾンで購入させて頂きました。良かったです。
ReplyDeleteI admire the Japanese management style and ideas.
ReplyDeleteJapanese management ideas are very sensitive and effective, I think. I have few Japanese managers friends and they are all really good people.
ReplyDeleteとても参考になります。素晴らしい内容の執筆活動、ありがとうございました
ReplyDeleteAlways think of long term management. Result does not come out in a day. Patience is the key to success.
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