組織を動かすのは周囲を魅了する社長の人間性である
組織を動かすのは周囲を魅了する社長の人間性である
チームの大小はあれど組織を率いる立場になった人間は、経営戦略やマーケティングや会計などの経営全般の知識をしっかりと身につける事が重要であると言われている。また、「経営学の父」とも言われているオーストリア出身の経営思想家のピーター・ドラッカーは、マネージメントの本質はマーケティングとイノベーションであるとも言っている。
しかし、私は敢えてここに疑問を投げかけたい。
世間一般で言われているように、成功する組織をリードする優秀な経営者になる為に、経営戦略やマーケティングや会計などの知識が大切な要素であるとするならば、必死に勉強をしてMBAでも取得すれば全員優秀な経営者になれるのであろうか?決してそんな事はない。むしろ歴史的に見た時には、真の成功を収めている経営者や組織のリーダー達は、学歴などなく、大学で教わるような複雑な経営学の知識など全くないケースも多い。読者の中には、そのような人間には圧倒的な技術や斬新なアイデアがあったからこそ成功できたのだと思われる方もいるだろう。確かにそれらの要素も彼らの成功の一因であったのは間違いない。しかし同時代に、実際に彼らと同等もしくはそれ以上の技術やアイデアを持っていた人間は、他にも数多くいたはずである。ではなぜ彼らは他の人間よりも成功を収める事が出来たのか?
一言で言えば『人間性』であろう。細かく言えば、時代や運といった様々な要素もあるだろうが、最も大きな成功要因、同レベルの技術や知識やアイデアを持つライバル経営者やリーダーとの最も大きな違いは彼らの人間性である。そう、人の上に立つ人間、成功する組織をリードするトップに最も必要な要素は、『周囲の人々を魅了する人間性』なのである。
では成功する経営者は経営戦略やマーケティングや会計などの経営全般の知識が無くても良いのかというと、決してそうではない。経営者として経営全般の知識は確かに必要である。しかしそれは最低限でよい。その道のプロと同等の専門的な知識を身につけるほど深く学ぶ必要性はないと言っているだけである。
会社のトップが全ての実務レベルの専門知識を持つ必要はない。そのような努力をしていたら時間が何十年あっても足りない。自分に足りない知識や要素があるのであれば、その道のプロを雇えばよいだけだ。自分の理念・ビジョン・戦略を実現する為に必要な人材をチームに召集すればよいのである。会社内でそれぞれの人間が、それぞれのポジションにおいて一流のプロになる為に能力を磨き続ける事こそが大切なのである。その姿勢が最高のチームを生み出すのである。トップはあくまでも、自らに求められている資質を磨く事に集中すべきなのである。
Totally agreed. The Japanese professional hospitality mindsets are created this way.
ReplyDeleteOur mentality and hospitality is really something to be proud of. And this kind mindset does meana lot whenit becomes management.
ReplyDelete非常に実践的な思考法で、参考になります。日本国内はもちろん、海外でのマネジメント経験が豊富な方のブログだなと、という感想を持ちました。「世界一のレストランの成功の極意」もアマゾンで購入させて頂きました。良かったです。
ReplyDeleteI admire the Japanese management style and ideas.
ReplyDeleteJapanese management ideas are very sensitive and effective, I think. I have few Japanese managers friends and they are all really good people.
ReplyDeleteとても参考になります。素晴らしい内容の執筆活動、ありがとうございました
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