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Showing posts from August, 2023

最後のワラ一本がラクダの背中を折る

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  『最後のワラ一本がラクダの背中を折る』という、ことわざがある。 ラクダにたくさんの荷物を背負わせようと、欲張ってどんどん荷物を積み上げてゆく。ラクダは何も言わずにひたすら我慢しているが、ある時、最後に載せたワラ一本で背中が折れてしまう、という話である。 つまり、「物事には限界があるので、限度をわきまえよ」という教えである。 この話のような「最後のワラ一本」現象は、様々なところで起こっている。 欧米では、投資銀行が身の程を知らずに法外な給与をとり、強欲の限りを尽くして金を稼ごうとした結果、サブプライムローン問題が起こり、リーマン・ブラザーズが呆気なく倒産した。 日本でも、磐石だと思われていた企業が、僅かなはずみで崩れることがある。例えば、JALや東京電力等がそうだ。組織や人が「ワラ一本で壊れる」事態は、いつやってくるか分からない。 とは言え、崩壊の予兆が全く見えないのは、先見力が足りないからだ。実はその組織は、前から制度疲労の限界に達していたのだ。 崩壊の予兆に気づかないのは、油断をしているか、物事の遠因を考えていない人間だ。潰れた会社はもともとガタが来ていたのだから、組織の中にいる人間は、日頃の雰囲気で気づかなければならないのである。常にアンテナを張り巡らし、些細な変化にも敏感にならなければならない。

駐在員にかかるコストを本人に認識させる事の重要性

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 駐在員にかかるコストを本人に認識させる事の重要性  駐在員に関する人事や経済面での苦悩は、海外進出をされている企業の多くが直面する問題であろう。具体的で実戦的な対処方法を指摘する為にも、今回は私がアジアでは最も多くの時間を費やしたシンガポールでの例を示していきたい。  シンガポールに赴任してくる駐在員は若手も多い。治安が安定しており英語も通じる為、経験が浅く人間的にまだ若くても何とか業務は出来る為、最初の海外経験を積ませるには適しているからであろう。しかしシンガポールは物価が高く、家賃を含めた駐在員に対する会社のコストが重くなる為、通常は費用対効果の高い社員を送り込む事が多い。つまり若手であっても将来を期待された人材か、既に様々な国で経験を積んでおり、業務に精通していて、世界の本社機能が集約しているシンガポールに送り込まれた、日本では幹部クラスの人材が多いのである。  若手の社員は、本人も会社側も経験を積ませる為に派遣されているとの共通の認識がある為、それぞれの目的を果たして2ー3年で無事に帰国していく。問題は、日本では既に幹部クラスの社員が駐在員として送り込まれた場合である。  幹部クラスの社員は、会社から結果を出す事を期待されている。既存の事業を更に発展させていく事や、新規のクライアントを開発して契約を勝ち取る事等、実際に利益を生み出すような成果を期待されているのである。当たり前の事であるが、駐在員のコストが他の海外の国よりも割高になるシンガポールでは、その期待値はより高くなるのである。物価の高いシンガポールでは、以下のようなコストが他の海外の国よりも割高になる事が多い。  1.  安全面に考慮した住居(中堅のコンドミニアムの家賃の相場は安くても25万ー35万円)  2.  車両費(法の整備されているシンガポールでは発展途上国や後進国で心配されるようなトラブルもない為ドライバーはつかない)  3.  海外手当(これは企業によって異なるが、私の経験上では中堅の企業であれば20万ー30万円の支給であった。)  4.  海外出張費(シンガポールはアジアの本社機能的な立場である事が多く、周辺のアジア各国や中東などへの出張が非常に多い。月の半分以上は海外出張である事は決して珍しくない。製造業で言えば、シンガポール国内に工場はほとんどないが、アジア各国へのアクセスが便利で

「ビッグマック指数」とは?

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  「ビッグマック指数」とは?    ビッグマック指数とは、世界各国で販売されているビッグマックの価格をもとに、それぞれの為替レートや物価水準を割り出す一つの指標である。イギリスの経済誌が1986年頃から毎年発表している経済指標である。これは世界中のマクドナルドで同一メニューとして売られているビッグマックの販売価格を参照して、その時点での各国の為替レートや物価水準を分析しようとする取り組みである。  この分析手法は、為替レートは基本的には二国間の通貨の購買力によって決定されるという「絶対的購買力平価」という理論をベースにしたものである。この「絶対的購買力平価」とは、スウェーデンの経済学者グスタフ・カッセル氏によって提唱された理論で、「一物一価の法則」を前提としている。一物一価の法則とは、「その時点における同一の商品・サービスは、一つの価格になる」という法則である。一物一価の法則が成り立つ場合は、つまり「同一のものはどこで買っても同じ価格である」という状況になると言う事である。  但しこの理論では、輸出入が完全に自由で関税・輸送費・手数料が全くない世界を想定しているので、その点を考慮した分析が必要になる。また商品やサービスの価格はその国々での文化・国民性・宗教上の理由等により、その品目により全く異なる点も考慮しなくてはならない。従って絶対的購買力平価は厳密には決まらないのである。  しかし、「ビッグマック」という商品は世界中の人間の知名度が高く分かり易い対象である。また多くの加工製品・農産物・畜産物・人件費・物流費・サービス費等々、非常に幅広いコストを含んでいる事から、「ビッグマックの価格」は絶対的購買力平価の指標の一つとして長年経済界では重宝されているのである。 

Introduction of Japanese porcelain

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  『History of Crystal Porcelain』 The history of [Crystal Porcelain] goes back to 1598 originated from HAZAMI-YAKI in Nagasaki, Japan. After years and years of effort, sophisticated crystal porcelain was finally created.  『Crystal Porcelain』 Cutting or digging every holes in the pottery manually, and covering with its ori magical clay to bake. 2 times of baking process with over 1,300℃ gives this porcelain a transparency like a shining crystal. This legendary porcelain will give you brightness to your dining scene.  『Unique Special Gift』 Serving your special guests with Japanese legendary [Crystal Porcelain] will be the best way and the most exclusive way to entertain. It is favoured at many of 5 star hotels, Michelin-star restaurants, embassy, membership clubs, etc ... it is 100% made in Japan. 

Introducing Japanese porcelain

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  『History of Crystal Porcelain』 The history of [Crystal Porcelain] goes back to 1598 originated from HAZAMI-YAKI in Nagasaki, Japan. After years and years of effort, sophisticated crystal porcelain was finally created.  『 Crystal Porcelain』 Cutting or digging every holes in the pottery manually, and covering with its ori magical clay to bake. 2 times of baking process with over 1,300℃ gives this porcelain a transparency like a shining crystal. This legendary porcelain will give you brightness to your dining scene. 

「マズローの五段階欲求」とは?

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  「マズローの五段階欲求」とは?        マズローの五段階欲求とは、アメリカの心理学者アブラハム・マズロー氏が「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」と仮定し、人間の欲求を五段階に理論化したものである。人間には五段階の欲求があり、一つの欲求が満たされると次のステップの欲求を満たそうとする、基本的な心理行動を表しているものである。マズローは、1908年にアメリカのニューヨークで生まれたユダヤ系移民の心理学者であり、人間心理学の生みの親と言われている人物である。マズローは人間の欲求は下から「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「尊厳欲求」「自己実現欲求」の五つの階層に分かれているとした。そしてこれらの階層はピラミッド状になっており、人間は低い階層の欲求が満たされると次の段階・一つ上の階層の欲求を求めるようになるという理論である。  「マズローの五段階欲求」 第一段階 「生理的欲求」  ←  第二段階 「安全欲求」  ←  第三段階 「社会的欲求」  ←  第四段階 「尊厳欲求」  ←  第五段階 「自己実現欲求」  第一段階 「生理的欲求」    「生理的欲求」とは、マズローの五段階欲求説の中でピラミッドの最下層の第一段階の欲求である。これは生きて行く為に最低限必要な、基本的・本能的な欲求である。食欲・排泄欲・睡眠欲等の基本的な欲求で、これらが満たされないと生命の維持が困難であるというレベルである。ただ単純に今日という一日を生き抜きたい、生命を維持したいという欲求でもある。マズローは、人間がより高いレベルの内的満足を追求する為には、先ずは生理的欲求を満たさなければならないとしている。  動物の場合は、生命の維持に必要なこの基本的な欲求が満たされると満足する種類がほとんどである。しかし人間の場合は、生命の維持に必要なこの階層に欲求が留まる事は一般的ではない。従ってこの生理的欲求が安定的に満たされる環境が得られた人間には、一つ上の階層の安全欲求が心に芽生えるようになる。  第二段階 「安全欲求」    「安全欲求」とは安心・安全な暮らしへの欲求である。生命の維持に関するものを安定的に維持したい、身の危険を感じるような状況から脱したいという欲求である。暴力や飢えなどの不安にさらされない、心身ともに健康で経済的にも安定した環境で、安心して暮らしたいという

『スターバックス民度指数』

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『スターバックス民度指数』とは?   私は以前、とある発展途上国の現地の人間に、スターバックスでの飲食の際に何故片さないのかと、質問をした事がある。その時の彼らの答えは、  「掃除をする人間の仕事を取ってしまうじゃないか」  「我々は客としてお金を払って飲食をしているのだから、何でそこの従業員と同じような仕事をしなきゃいけないんだ?」  というものであった。冗談やユーモアで言っているのではなく、心の底からそう思っているのである。    我々先進国の人間が、スターバックスで飲食をした後に、使用したカップやお皿を綺麗に片しテーブルや椅子を元通りにして席を立つのは、次に飲食をする人間の為である。  また、スターバックスで働いている人間の仕事を軽減する事により、さらに細かい清掃やサービスの充実に充てて頂く為である。さらには一人でも多くの人間がこのような心掛けを持てれば、自分自身が今後スターバックスを利用する際に、空席は常に綺麗であるのでいつも気持ち良い思いが出来るようにする為でもある。他人を思う気持ちが廻り回って自分に返ってくると言う事を、先進国の人間は身をもって経験しているので、自然とそのような行為が出来るのである。  先進国の人間が後進国に行ったら、思想や行動まで全てその国に合わせてしまう行為は、「郷に入っては郷に従え」という言葉を履き違えているだけなのである。もちろん合わせるべきモノは合わせるが、心まで捨ててしまってはいけない。  このような経験から、私はマズローの五段階欲求という思想を、ただの哲学書に記載してある文面だけではなく、この思想の本質を理解するに至り、その後の人間の心理の分析に非常に大きな影響を与えられる事になった。    私個人的にはこの分析手法を、経済界でよく言われる「ビッグマック指数」に掛けて『スターバックス民度指数』と呼んでいる。 

Beautiful Japanese porcelain

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  『History of Crystal Porcelain』 The history of [Crystal Porcelain] goes back to 1598 originated from HAZAMI-YAKI in Nagasaki, Japan. After years and years of effort, sophisticated crystal porcelain was finally created.  『Crystal Porcelain』 Cutting or digging every holes in the pottery manually, and covering with its ori magical clay to bake. 2 times of baking process with over 1,300℃ gives this porcelain a transparency like a shining crystal. This legendary porcelain will give you brightness to your dining scene.  『Unique Special Gift』 Serving your special guests with Japanese legendary [Crystal Porcelain] will be the best way and the most exclusive way to entertain. It is favoured at many of 5 star hotels, Michelin-star restaurants, embassy, membership clubs, etc ... it is 100% made in Japan. 

海外で成功するのは、朱に交わっても赤くならない人間

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私は海外に行くと、必ず現地のスターバックスに行くようにしている。美味しい珈琲が飲みたいとか、現地の食事が口に合わないから等の理由ではない。来店客を観察していると、その国々での文化や民度が感じ取れて面白いからだ。また当然、観光客も多く訪れる場所なので、彼らが異国の地でどのような立ち振る舞いをしているのかも見る事が出来て、非常に興味深いのである。  どういうことか?  例えば注文した商品を受け取るカウンターの周辺で、待機している人間の態度・行動を観察しているのも面白い。自分より先に注文をしたお客様が多くいるのに、真っ先に身を乗り出して自分のドリンクを受け取ろうと、待ちきれない様子の国の人間がいる。かと思えば、いったん席についてゆっくりと順番が来るのを待っている国の人間がいる。列が長くなってくると、待ちきれずに同じドリンクであるからと何食わぬ顔で先に取ろうとする国の人間もいるのである。  また、これは私が最も重要視している点なのだが、飲食を終えて帰る際のテーブルの在り方を観察するのも非常に面白い。飲食を終えたら、そのままほったらかしにして帰る国の人間がいる。ケーキの食べかすが、テーブルの上や床に散乱していても構わずに席を立つ国の人間もいる。自分たちのグループの人数に応じてテーブルや椅子を定位置から移動して利用したのに、元に戻さずに帰る国の人間もいる。また、飲食を終えたらカップ・グラス・お皿などは全てカウンターに戻して、自分の使用したテーブルを拭いて帰る国の人間もいるのである。  私の分析では、この違いは主に先進国・発展途上国・後進国などと、国民の民度の違いによって分類される事が多い。少し硬く言うとマズローの五段階欲求において、ピラミッドの低位置に分類される国民が多い国のスターバックスであると、私の経験上では哀しい光景が見られる傾向が高い。  ちなみに私が一番悲しい気持ちになる時は、世界で最も民度の高いとされる日本人であっても、自分が飲食したテーブルが汚れたままで席を立っていく姿を見る時である。とある発展途上国で知り合った日本人の方とスターバックスで飲食をした際、その方が片さずにそのまま席を立とうとしていたので、実際にその方に、何故片さないのかを聞いた事がある。するとその方は、「この国では皆そうしてますよ」と答えたのである。その時に私は非常に悲しい気持ちになったのと同時に、

Avani Hotel, Pattaya, Thailand

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  Great resort hotel at Pattaya beach.  Poolside View at Avani Hotel, Pattaya, Thailand

資産家の一億円の使い道

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こんな逸話がある。  とある日本人の資産家の老人が孫に言った言葉である。   資産家の老人はテーブルの上に一億円分の札束を乗せて、まだ小学生だった孫に対してこう言ったのである。  「この一億円をお前さんに全部あげるのと、一千万円分の束を10人に分けて与えるのと、どちらの方がより多くの笑顔を生み出す事が出来る可能性が高いかのう?  答えは明確であろう。  わしの資産はいずれお前さんの手に渡る事になる。そしてその時になって、この資産をどのように使うかはお前さんの自由だ。しかし我が家に代々伝わるこの大切な家訓だけは忘れずにいて欲しい。コレはわしのパパ、そしておじいちゃんから教わった事じゃ。   我が家は莫大な財産を築き、長年にわたって何不自由なく生活できている。それは如何に財産を守ろうだとか、如何に財産を増やそうだとか、そのような考えだけで生きてきたからではない。  常に周囲の人間がより快適に、より幸せに生活が出来るような社会の環境の改善や、周囲の人間の笑顔をより多く生み出す為の活動に投資をしてきたからこそ、我々も財産を築き豊かな生活が出来ているのだ。我が家の資産は、周囲の人間の幸福と多くの笑顔によって支えられておるのじゃ。決してこの事を忘れてはならぬぞ。」    この日本人の資産家は、戦後の貧しい人々に自らの所有する広大な土地を開放して無償で住まわせている。そしてその敷地内での開墾や農業を営む事も自由としている。つまり無償で住居を提供しただけではなく、その土地で商売をする事さえ許しているのである。しかも土地代や賃料、商売に関する手数料なども一切頂戴する事なくである。一見すると、この資産家の善意や道場からくるただの寄付的な行為に見える。    しかし資産家のこれらの行動により、彼の所有していた土地一帯は他の地域よりも発展する事になり、住む人々も潤い生活も豊かになっていった。結果的にこの資産家は、周囲地域の経済が発展した事による恩恵を受ける事になったのである。    もしこの資産家が短期的な利益だけにしか目がいかずにいたらどうだっただろうか。戦後の貧しい人々から土地代や賃料を摂取していたら、地域の発展はなかったかもしれない。仮に発展していたとしても、もっと長い年月がかかっていたかもしれない。もしくは資産家だけの考えやアイデアが採用される事によって偏った事業やビジネスモデルだ